シガーソケットの使い道と選び方のポイント

車に備え付けられたシガーソケット。タバコを吸わない方の中には自分には関係のないものと使用していない方もいるのではないでしょうか。シガーソケットは、電源を供給する「車内電源」としての役割も持っています。本記事で紹介するシガーソケットの使い方をぜひ、参考にしてカーライフを充実させてください。

車内電源としてのシガーソケット

シガーソケットは、通常、運転席と助手席の中央部分より下部に位置した、円形の差し込み口のことを指します。車種やメーカーによっては、円形型のものが刺さっているタイプや円形のカバーがかぶさっているタイプ、何も装着しておらず円形の穴だけが空いているタイプが一般的です。

本来、シガーソケットは、車内でタバコを吸う際にシガーライターに火をつけるための点火の役割を担っていました。しかし、車内でタバコを吸う人が少なくなったため、車体の標準設備としてシガーソケットが残った状態といえます。近年では、シガーライターを使用する目的は減少しましたが、シガーソケットは車内電源装置としての役割を担うようになっています。特に、スマートフォンの充電を行う際や持ち運び扇風機などの小型家電を使用する際にはシガーソケットが重宝します。

USB給電よりも電源供給として優れている⁈

車種やメーカーによっては、USB端子を搭載したものが出ていますが、シガーソケットはUSB給電よりも車内電源としては優れています。

シガーソケットの電流が10Aですが、USB端子は1.5Aと圧倒的に電流が高くなります。また、電圧もシガーソケットが普通乗用車で12V、トラックで24Vなのに対して、USB給電は5Vとなります。スマートフォンやタブレットなど比較的電力を必要としない電子機器ならUSB給電で十分対応できますが、小型家電やカー用品などの使用を検討している方はシガーソケットが取り付けられた車種を選ぶようにしましょう。シガーソケットがあれば、車を活用してのアウトドアやキャンプ、災害時の電力源などさまざまな場面で使うことができます。

車内電源の仕組みや構造はいかに

シガーソケットは、丸い円筒状の形を持っており、座席から眺めると丸い穴を見ることができます。シガーソケット内にある電極の部分は、筒状の奥にある部分がプラス電極、筒の内側部分がマイナス電極となっています。配線は、一番奥がヒューズ、内側が金属部分となります。したがって、シガーソケットにプラグを差し込む際には、一番奥と内側部分に接触されれば通電が始まります。使用する際の注意点としては、シガーソケットから流れる電流は家庭用で使われる交流電流(AC)ではなく、乾電池やバッテリーなどと同じ直流電流(DC)となります。直流電流を使用する場合には、プラスとマイナスの電流が正常に接続されない限り通電されることはありません。もっとも、シガーソケットは一番奥に向けて差し込むだけですので、正常に接続できないことは想定できませんが、プラグを差し込む際には配置などに留意しておくと安心です。

シガーソケットの使い道は大きく4通り

シガーソケットはシガーライターを使用するための役割のもと製造されましたが、デジタル製品の発達した昨今では車内電源として使い道は多岐に渡ります。ここでは、4つの使い道について紹介していきます。

① インバーダーを取り入れて、直流電流を交流電流に変換

先にも述べましたが、シガーソケットは乾電池などと同じで直流電流が流れています。一般家庭で使用している家電は交流電流に特化した製品が多く流通しているため、車内で小型の家電などを使用する場合には、インバーダーを取り入れることがおすすめです。インバーダーはシガーソケットに差し込むだけで、電流を交流電流に変換してくれる優れものです。インバーダーを使用すれば、簡単にコンセントプラグのついたデジタル製品を使えます。

② USB端子プラグを取り入れれば、デジタル製品が気軽に車内で使える

シガーソケットに差し込める端末のなかには、USB端子プラグのついた製品があります。USB端子プラグを取り付ければ、スマートフォンの充電や電子タバコの充電など充電できる端末の幅をぐっと広げることが可能です。ホームセンターやカー洋品店などでは「USBソケット」や「カーチャージャー」という名称がつけられており、安価なものだと1,000円前後で購入できます。

③ 増設用ソケットを使えば、使える機器がさらに増やせる

シガーソケットは基本的に、車1台につき1ヶ所に取り付けられています。しかし、「スマートフォンを2台以上充電したい」「スマートフォンだけでなく、家電製品やデジタル端末を同時に使いたい」場合にはソケット数が不足しがちですよね。そこで、便利なのが、増設用のソケットです。増設用のソケットがあれば、ソケット数を2口、3口と増やすことができます。商品によってはUSBポートを備えたものもあり、さらに充電できる端末を増やすことが可能です。

④ 後付けのドライブレコーダーも簡単に設置できる

電源供給としてのシガーソケットの機能を最大限に活かしたい方におすすめなのが、後付けのドライブレコーダーを取り入れることです。シガーソケットに設置するためには、専用のカメラを規定の位置に設置するだけです。難しい配線処理を必要としないため、購入後でも簡単にドライブレコーダーの取り付けができます。もしもの事故に遭遇しても安心して記録を残せるドライブレコーダーをぜひ、取り入れてみませんか?

差し込むプラグを選ぶポイント

シガーソケットに差し込むプラグは種類が多く選び方に悩む方もいるのではないでしょうか。プラグを選ぶ際には、以下の7つのポイントを参考にしてみてください。

1. どこのメーカーか

有名なメーカーや複数の商品を出しているメーカーは信用度が高い印です。迷った場合には、メーカーの認知度に留意すると良いでしょう。

2. 使用目的は何か

充電を目的とする場合には、充電に特化したプラグを選ぶ必要があります。使用目的を確認して購入するようにしましょう。

3. 必要な端子はついているか

使用する端子がUSBなのかコンセントタイプなのかでプラグを選ぶことができます。

4. 使用機器に適したプラグ数があるか

複数の端末を一度に使用したい場合には、あらかじめ増設用プラグを購入しておくことがおすすめです。

5. 機能性は十分か

プラグにはLEDライトが付いたタイプやFMトランスミッターが付いたタイプなど、プラグ以外の機能を備えた商品も多数登場しています。使用シーンに合わせた利便性の高い商品を選びましょう。

6. 所有している車に対応している電圧か

電圧が車体に対応していない場合、プラグが使用できない場合があります。対応電圧を確認して購入するようにしましょう。

7.ソケットの大きさは適切か

 プラグがソケットに差し込むことができても、大きさ次第では運転に支障をきたす場合があります。適当な大きさを選ぶようにしましょう。

まとめ

シガーソケットの使い道と選び方のポイントについて紹介しました。現在、シガーソケットの役割は電子機器の発達により、多様化しています。使用シーンに最適なプラグを選んで車内時間を楽しみましょう。

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