バイクでシガーソケットを使うメリットと使い道

バイク愛好家にとっては、自分好みのバイクにカスタムすることも楽しみの一つです。今、バイクにつけるアイテムとして人気を集めているのが「シガーソケット」です。シガーソケットを取り付けることで、ドライブレコーダーやAV機器の充電が可能となり、ツーリング時間をさらに有意義なものにすることができます。本記事では、シガーソケットのメリットや使い道について紹介していきます。

シガーソケットとは

シガーソケットとは、車やバイクに装備することのできる電源供給用の装置となります。もともとは、シガーライターに火をつける装置として開発されましたが、喫煙者の減少や車内でタバコを吸う人が少なくなったため、喫煙装置としての利用は少なくなっています。現在も、点火する機能はありますが、「電子機器の取り付け」としての役割がほとんどを占めていると考えて良いでしょう。

シガーソケットを備え付ける3つのメリット

ここからは、シガーソケットを備え付ける3つのメリットについて紹介していきます。

・メリット1/外付けのドライブレコーダーやカメラを使うことができる

電源供給が可能なシガーソケットは、ドライブレコーダーやカメラを備え付けることを容易とします。万が一の事故が発生した時に記録として活用することのできるドライブレコーダーはドライバーの安心材料の一つとなります。特に、バイクは車と比べて、大きな事故を招きやすいといわれています。ドライブレコーダーを備え付けていれば、事故の瞬間を捉えることができ、保険会社などへの提出にも役立ちます。また、カメラ旅の記録を高画質で残してくれます。現在ではスマートフォンのカメラ機能も向上していますが、画質に特化したカメラにはまだまだかないません。ツーリングで見た景色を自宅でも楽しめるよう、カメラで記録を行えば自宅に帰ってからの楽しみも増えることでしょう。

・メリット2/スマホやタブレットなどのAV機器を充電できる

シガーソケットがあれば、常時携帯しているスマホやタブレットの充電を気にかけることなく使い続けることができます。特に、バイクのツーリング中にはスマホで地図アプリを開いたり、音楽を聞く人が多いはず。機種にもよりますが、スマートフォンは連続3時間使い続けていると充電を失うといわれています。充電を行うために、何台ものモバイルバッテリーを持参するのは一苦労ですよね。シガーソケットがあれば、走行しながらでも充電が行えます。モバイルバッテリーを持ち歩かなくてもよくなるため、手荷物を減らすことに一役たつでしょう。

・メリット3/ナビを付けることができる

経路を案内してくれるナビは、バイカーにとって欠かせないアイテムです。長距離のツーリングや初めての場所を走行する際にもナビを備え付けていれば安心して走ることができます。バイクは車とは違い、小回りがきくため脇道に外れても「大丈夫」と考える人も多いですが、それゆえに注意力が散漫になりがちです。道に迷った場合には、周囲が見えなくなり事故を起こす原因にもなりかねません。小回りのきくバイクだからこそ、余裕を持って走行する必要があります。シガーソケットでナビを備え付ければ、現在地をいつもでも確認でき、走行中のトラブルを回避することができるでしょう。

シガーソケットはどう選ぶ?3つのステップ

バイク用のシガーソケットにはさまざまな種類が用意されています。特性を理解し、所有するバイクにあったシガーソケットを選びましょう。

ステップ1/電源の切り替えができるシガーソケットを選ぶ

シガーソケットを選ぶ際に、最も重視したい点として、電源の切り替え機能の有無があります。シガーソケットに電源を供給するためには、直接シガーソケットをバッテリーにつなげることになります。方法はシンプルですが、エンジンを切ってもシガーソケットにはバッテリーが供給され続けるため、バッテリーの上がる原因になってしまいます。そこで、便利なのが、電源の切り替え機能のついたシガーソケットです。エンジンを止めた際に、シガーソケットの電源も「OFF」にすれば、バッテリーが上がる心配がありません。停車ごとにシガーソケットを外す手間もなくなるので、非常に便利な機能といえます。

ステップ2/防水機能のついたシガーソケットを選ぶ

露出した車体に備え付けるシガーソケットは防水機能を備えたものがおすすめです。バイク用品として販売されているシガーソケットは防水機能のついたものが多くなりますが、なかには防水機能がないものもあります。また、走行中の急な雨に対応するためにも、シガーソケットの接続端子部分に「防水キャップ」が付いているものを選ぶと良いでしょう。防水キャップ付きが見つけられない場合には、JISの防水規格をクリアした「JISの防水規格」と書かれた商品を選ぶと安心です。防水規格の数字が大きいほど、防水機能が高くなりますので、チェックしてみましょう。

ステップ3/「端子数」と「電流出力」が対応しているシガーソケットを選ぶ

シガーソケットを購入する際には、あらかじめ使用する端末に合わせた端子数と電流出力を備えているのかどうかを確認する必要があります。スマートフォンのみを使用する場合には、端子数は1つでも良いですが、ドライブレコーダーやナビ、ミュージックプレイヤーなどを同時で使いたい場合には端子数が複数あるシガーソケットを選びましょう。また、電流出力が低い場合には、使用できる電子端末が限られてしまう恐れがあるため、電流出力が高いものを選ぶと安心です。電流出力と電子端末の出力が見合わないと故障の原因にもなるため注意しましょう。

シガーソケットを備え付ける際に必要な道具と作業手順

シガーソケットは自分で備え付けることができますが、必要な道具と作業手順を守ることが大切です。取り付けを行う際には、「ペンチ」「配線コード」「ヒューズ」といった道具が揃えられているかをあらかじめチェックし、スムーズに作業を行えるようにしましょう。必要な道具はインターネットやホームセンターで購入することができます。

また、シガーソケットを取り付けるためには、すでに付いている、座席シートやサイドカバーを一度外すことが必要です。取り外しに自信がない場合には、バイクショップに行きましょう。専門家に相談することもできますが、その分だけ費用はかかりますが、確実に取り付けを行えます。事前に、必要な道具や作業手順を確認し、自分で行えるのかどうかをチェックし依頼するかどうかを決めることが必要です。

シガーソケットがあれば、バイクに乗ることが余計に楽しくなる

現在、シガーソケットはただ火を点火するための装置ではなくなっています。ドライブレコーダーやカメラ、ナビやスマートフォンの充電とバイク時間がさらに充実させるための要素がたくさん詰まっています。ツーリングは大きな事故を起こしやすく常に危険と隣り合わせですが、ドライブレコーダーがあれば万が一の事故にもきちんと対応できます。また、ナビを備え付けておけば、初めての土地でも余裕を持って走行することが可能です。バイクに乗る時間の長い人や、ツーリングを楽しみに生活を送っている人にとっては、シガーソケットを装備することは必要不可欠といえます。まだ、備えつけていない人はこの機会にぜひ、取り入れることを検討してみてはいかがですか。

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