車のバッテリー上がりは、日頃から走行していれば起こらないといわれています。しかし、走行する頻度が少ない方や、エンジンをかけずにシガーソケットで電子機器などを充電しているとバッテリーが消耗してしまいます。本記事では、バッテリーが上がる仕組みと解決する方法について紹介していきます。個人で解決することが難しいと判断した方は、プロの手を借りることもおすすめですよ。ぜひ、参考にしてみてください。
・バッテリーとは何か
そもそもバッテリーとはどのような機能を持っているのでしょうか?バッテリーは、車が必要としている電力を貯蓄している場所となります。エンジンを稼働する際や、ヘッドライト、室内ライトやオーディオを使用する際の電力供給源としての機能があります。バッテリーが上がると、電力が供給されなくなり、エンジンをかけることができなくなってしまうため車の走行自体も不能となります。
バッテリーを上げないためには、エンジンをかけ続けていることが重要です。バッテリーはオルタネーターによる電力供給システムによって充電を行います。オルタネーターはエンジンが稼働している時に発動するため、車が走行している時やエンジンがかかっている時には、バッテリーに常に電力が供給されるようになります。バッテリーが充電されれば、電力が蓄えられるため、正常に稼働するようになります。
・バッテリーの充電がなくなってしまう原因
車の運転に欠かせないバッテリーですが、バッテリーが上がる原因はさまざまです。特に、エンジンが停止している時にシガーソケットの電源が入ったままであると、バッテリー上がりを引き起こすことがあります。
バッテリーが上がるパターンとは何か−その①
車が停止している状態で、シガーソケットで充電しながらテレビを視聴
エンジンをかけていない状態で、車に搭載されているテレビを視聴しながらシガーソケットでスマートフォンなどの充電を行うと、電力を消耗し、バッテリー上がりの原因となります。シガーソケットでの充電はできるだけエンジンが稼働している時に行うのがベストです。エンジンが停止しているときは、バッテリーの充電も停止しているため、極力電力を使わないようにしましょう。
バッテリーが上がるパターンとは何か−その②
エンジンがかかっていない状態で、シガーソケットにスマホをつないで音楽を聴く
エンジンがかかっていない状態で、シガーソケットにスマートフォンをつないで音楽を車内に流すことも、バッテリーが上がる原因となります。ケース①と同じく、バッテリーの充電を著しく奪う行為となるため、エンジンが停止している時には長時間電力を使うことはやめましょう。エンジンが停止していても、電力を供給してくれるシガーソケットは便利なアイテムですが、使用には注意が必要です。
・バッテリーが上がった時にはどうしたらいい?
ここからは、バッテリーが上がった時に取るべき行動について紹介していきます。個人で対応する方法から業者を呼ぶ方法までありますので対応できるよう覚えておきましょう。
解決方法①「ジャンプスターター」装置を使用して、バッテリー上がりを解消
ジャンプスターターとは、ホームセンターやカーショップなどで購入できる装置で、バッテリーが上がるのを防いでくれます。種類ごとにさまざまな大きさが用意されているため、車体にあったものを選ぶと良いでしょう。注意点として、ジャンプスターターは本体に8割以上の充電がないと使用できません。電池残量に問題がないことを確認して、以下の手順で使用してみましょう。
ステップ1.ケーブルを設置してジャンプスターターに接続
ジャンプスターターにケーブルを接続するためには、まず、赤いケーブルをプラス端子につなげ、黒いケーブルをマイナス端子につなげます。どちらのケーブルも設置できたことを確認し、ジャンプスターターに接続しましょう。
ステップ2.ジャンプスターターに電気が通っていることを確認し、エンジンをかける
ジャンプスターターに電源が供給されているのを確認してから、エンジンをかけます。きちんと電源が通っていない場合、エンジンがかからない場合があります。その場合、一度ケーブルの接続を話し、10秒ほど待ってから再度、ケーブルを接続しエンジンをかけるようにしましょう。
ステップ3.エンジンがかかったら、ジャンプスターターのケーブルを外す
エンジンがかかったことを確認したら、ジャンプスターターからケーブルを外します。外す際には、赤のケーブルと黒のケーブルを接続した時とは逆の手順で外していくと安全です。
解決方法②「ジャンピングスタート」でバッテリーを分けてもらう
ジャンプスターターを持っていない場合には、家族や友人、近くにいる車などにバッテリーを分けてもらう「ジャンピングスタート」という方法があります。ジャンピングスタートを行うためには、ブースターケーブルという専用のケーブルを使います。ブースターケーブルはあらかじめ、ホームセンターやカーセンターで購入しておくことが望ましいですが、所持していない場合には、近くのガソリンスタンドやタクシー会社に聞いてみましょう。
ジャンピングスタートは正しい手順で行わなければ、故障の原因になりかねません。以下の手順を参考にしましょう。
手順1.車を向かい合わせに近づけ、ケーブルを設置する
ブースターケーブルが届くよう、車を向かい合わせに近づけ、ケーブルを接続します。
【接続方法】
1.赤いケーブルを故障した車のプラス端子につなげる
2.反対側のケーブルを救援車のプラス端子につなげる
3.黒いケーブルを救援車のマイナス端子につなげる
4.反対側のケーブルを故障車のマイナス端子につなげる
手順2.エンジンを始動
ブースターケーブルが手順通りに設置できたら、救援車のエンジンを始動します。救援車のエンジンがかかったのを確認した後に、故障した車につけたケーブルを取り外します。ケーブルを外す際には、取り付け手順と逆の方法で行うようにしましょう。
・従来のガソリン車と異なるハイブリット車は救援車としては使えない
ハイブリット車は通常のガソリン車とは異なる構造+C3を持っているため、救援車として使用することはできません。ハイブリット車を救援車として利用してしまうと、ハイブリット車側に必要以上の電流が流れ込んでしまい、故障の原因になります。しかし、ハイブリット車のバッテリーが上がってしまった時に、通常のガソリン車を救援車として利用することは可能です。
解決方法③プロに頼む
急なバッテリートラブルが起きて対応が難しい場合には、加入しているロードサービスにお願いすることができます。加入している業者によって、サービス内容が違いますので、加入条件を確認しておくと安心です。サービスの対象外であった場合には、上記で紹介した方法を試してみるか、修理会社に問い合わせてみることで解決が可能です。
まとめ
車のバッテリーが上がる原因と解決法シガーソケットのつけっぱなしはなぜ、危険なのかについて紹介してきました。車のバッテリーはエンジンが稼働してる時に充電を行っているため、エンジンが停止している時に、シガーソケットなど電気を必要とする端末を使用しているとバッテリー上がりを引き起こします。日頃から注意することが大切ですが、思わずバッテリー上がりを引き起こしてしまった場合には、解決方法を試すようにしましょう。